股関節痛とピラティス
こんにちは。この3日間は10月とは思えない暑さでしたね。このスタジオは部屋の3面が窓なので、とても風通しが良いのですが、2か所ばかり網戸がなく、以前、夜に窓を開け放していたら蛾がワンサと入ってきて後悔したため、それ以来暗くなったら窓を閉めています。今日みたいに暑くても、エアコンより夜風の方が気持ちいいから、さっさと網戸を設置しなくては・・・。
さて、プロフィールにも書いていますが、私は左股関節が痛くて一時は日常生活も支障がある状況でした。整形外科に行ってレントゲンを撮ったところ、股関節と骨盤の骨同士が当たり、軟骨がすり減り骨棘が形成されているということでした。将来歩けなくなったら手術しましょう、との診断。その後、鍼治療や整体など色々試したものの、一時的には良くなりますが、根本的な解決に至らず・・・どうしよう、と思っていたところ、一緒にバレエをやっている友人から「だまされたと思ってピラティスをやってみたら?」と半ば無理やりピラティスを始めさせられたのがピラティスとの出会いです。友人とのつきあいもあり、渋々、当時は銀座まで某ピラティススタジオに毎週通っていました。2か月くらい経ったころでしょうか、あれ?この動作をすると痛かったはずなのに痛くないかも・・・ということが徐々に増え始めました。さらに、バレエ自体踊りやすくなり、多分これがパフォーマンスが上がるということなんだな、と実感し、気が付いたら資格を取っていたという感じです。
バレエはご存知のとおり、足を高く上げることがとても多いです。例えばアラセゴン(アラスゴンドともいいます・横に足を上げる動き)場合、股関節は外旋(ガニ股?)させ、骨盤は腹筋で引き上げます。股関節には大転子という骨があり、外旋させることで、骨盤とぶつかることなく足を上に上げることが可能になります。骨盤を引き上げることで、さらに、ぶつかりにくくできます。この時骨盤の引き上げが足りなかったり、外旋がうまくできていないと股関節大転子と骨盤がぶつかり、負担がかかります。私の場合は恐らく両方だったと思います。
ピラティスでは、お腹を薄く引き上げる練習をエクササイズ中は常にしています。シングルレッグストレッチやダブルレッグストレッチなどはお腹と足を引っ張りあい、かつ骨盤を安定させる動きです。どのように足が動いても骨盤を安定させる力、骨盤を引き上げる力、背骨を引き伸ばす力を養うことで、ある意味、骨盤と股関節の間に隙間を作ることができます。現在、私の股関節から骨棘が消えたわけでも、軟骨が復活したわけでもありませんが、余程無理をしない限り痛みはありません。また、私のような状態を変形性股関節症ともいい、加齢により筋力が弱ることによって、症状が出る方も多いと思います。
必要な手術はもちろん大切ですが、筋力をつけることで回避できるのなら、こんなにいいことはないですよね。ピラティスはそんなお手伝いができるエクササイズです。